PhytoLabに込めた思い
人類は長い歴史の中で、病気の時、怪我をした時、また健康や長寿を祈る行事や儀式に「植物」を活用してきました。そして有史以前から19世紀までは、人々にとっての「お薬」と言えば、「薬草」だったわけです。
洋の東西を問わず、世界各地で受け継がれる伝統療法では、ハーブなどの薬草が多用されてきました。
我々が暮らす日本の伝統文化を振り返っても、子供の日の「菖蒲湯」や冬至の「ユズ湯」は立派なハーブやアロマテラピーの活用です。
そして現在、先人たちがアロマやハーブを活用してきた知恵や経験は、エビデンスが確立され、統合療法や予防医学の分野でも活用されております。
例えば、ヤナギ類(Salix L.)は古代から世界各地で、鎮痛・解熱などの目的に用いられてきました。
日本でも、歯痛や歯肉炎などに柳の枝を用いたことから、「つまようじ」には「楊枝=ヤナギの枝」の文字をあてられたといわれています。
19世紀にはセイヨウシロヤナギ(Salix alba)から鎮痛・解熱作用を有する「サリシン」が単離されました。
その後ドイツのバイエル社が、この「サリシン」から副作用の少ない「アセチルサリチル酸」を合成し有名な鎮痛剤「アスピリン」として発売され、現在でも重要な医薬品として用いられています。
これは植物に含まれる天然物から、医薬品が開発されていくきっかけとなった大きな出来事で『アスピリン物語』として知られています。
【アロマとハーブとPhytoLab】のシンボルマークは、このヤナギから単離された、鎮痛・解熱作用をもつ成分「サリシン」の化学構造をモデルにしております。
人類が経験と知恵で用いてきた植物のもつ効果は「サリシン」の例にみられるように、現在では植物化学成分の単離に始まり、作用機序の解明など科学的根拠として証明されてきております。
【アロマとハーブとPhytoLab】は人類が知恵と経験で培ってきた、優しく雄大で生命力のある植物を活用し、自然と調和しながらより健やかな状態を目指す「伝統療法」の良さ。それに加え、従来伝統的に活用されてきた植物療法の効果のエビデンスが証明されてきた科学的視点も重要視しながら、植物療の有用性や活用法を追及・探求し、活用法を発信し、皆様の健康と美をサポートしていきたいと考えております。
ミッション 〜予防医学と統合医療〜
これからは予防医学の時代です。
病気になってから治療するのではなく、先人たちが伝統的療法で培ってきた知恵を活用して疾病を未然に防ぎ、より健やかに日々を過ごすために近代医学のエビデンスと、伝統療法としての植物を活用した様々な療法を探求し、統合医療の視点に立ち皆様にご提供していく場を目指しています。
エシカルプロジェクト
〜地球環境や人権、動物たちのことも考えた選択〜
植物の恩恵を活用する植物療法は、地球環境の保全があってのこと。 私たちの健康や安全な暮らしは自然環境が守られていてのこと。
【アロマとハーブとPhytoLab】は、エシカルに取り組むメーカー様とお取引をし、ご提供したいと考えております。
例えば「オーガニック」表示のハーブは、消費者である私たちの健康面でも安心はもちろん、その原材料植物を栽培している生産者の健康面も考慮して重要なことと考えます。大量消費・大量生産・農薬や化学肥料の使用という悪循環循環により、健康に寄与するはずのハーブを生産する地域の方々が不健康になり、地球環境が侵されるのは困ったこと。ですから、ちょっと「オーガニック」や「フェアトレード」にもこだわってみます。